2012年02月12日

SPINOZZA : DAVID SPINOZZA

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★★★★  スピノザ:デヴィッド・スピノザ
(1978年)
 ニューヨークのファースト・コール・ギタリストのデヴィッド・スピノザのファースト・アルバムです。デヴィッド・スピノザは、40年近い音楽活動でこのアルバムとセカンド・アルバムの2枚のリーダー作しか出していません。その他にデヴィッド・マシューズのアレンジのプロジェクト作「ニューヨーク・ライナー」の3人のギタリストの一人として参加した作などもあるが、純粋にリーダー作というと2枚だけです。それに比べると、セッション・ギタリストとして参加したアルバムは数えきれない数になります。ポール・サイモン、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ロバータ・フラック、ダニー・ハザウェイ、ブレッカー・ブラザース、デヴィッド・サンボーン、デオダート 他、ロック、ポップス、ソウル、ジャズ、フュージョンとあらゆるジャンルの音楽で活躍しています。またオノ・ヨーコのバンドの一員として日本にも来日しています。さてこのファースト・アルバムでは、デヴィッド・スピノザ(g)を筆頭に、アンソニー・ジャクソン(b)、ルーサー・ヴァンドロス(vo)、スティーヴ・ジョーダン、リック・マロッタ(ds)、ウォーレン・バーンハート(keyb)、レオン・ペンダーヴィス(pf)、マイケル・ブレッカー(ts)他、当時のニューヨークのセッション・ミュージシャン達が大勢参加しています。プロデュースは、デヴィッド・スピノザとマイク・マイニエリです。マイク・マイニエリとは、マイク・マイニエリのバンド“ホワイト・エレファント”にスピノザが参加していたことが縁です。参加メンバーの中に若きルーサー・ヴァンドロスがいることも特筆されることです。アルバムの出来ですが全く期待を裏切らないものとなっています。曲は全9曲でバラエティーに富んだ物となっています。1曲目「SUPERSTAR(スーパースター)」は、ご存じレオン・ラッセル作でカーペンターズで有名な曲のカバーです。女性コーラスが印象的です。いわゆる“泣きのギター”ですか、デヴィッド・スピノザのギターも良く歌っています。2曲目「ON My Way To The LIQUOR STORE(オン・マイ・ウェイ・トゥ・リカー・ストア)」はレオン・ペンダーヴィス作のマイナー調の曲です。レオン・ペンダーヴィス自身のピアノのイントロから、サンバ調の曲に移行していきます。スティーブ・ジョーダンとアンソニー・ジャクソンのコンビによるリズム・セクションも決まっています。3曲目「PRELUDE TO (THE BALLERINA) プレリュード・トゥ(ザ・バレリーナ)」はこの後に続く4曲目の前奏曲です。フル・オーケストラによる曲で、映画音楽のようでもあります。アレンジはデヴィッド・スピノザ自身です、彼のオーケストレーションに注目です。演奏ではスピノザはガット・ギターを弾いています。4曲目 「THE BALLERINA  ザ・バレリーナ」は、スピノザのオリジナルでニューヨーク・シティ・バレのリリー・サミュエルズとダニー・ハザウェイにインスパイアされて作った曲だということです。ヴォーカルはデヴィッド・スピノザによるもので、なかなかのものです。ウォーレン・バーンハートのピアノもロマンティックで良いです。5曲目「EDGE OF THE SWORD エッジ・オブ・ザ・スウォード」はスピノザとマイク・マイニエリの共作です。スピード感あふれる曲です。スピノザの早引きも快調に飛ばします。最後のほうのアンソニー・ジャクソンとの掛け合いも決まっています。6曲目「COUNTRY BUMPKIN カントリー・バンプキン」はその題名のとおりカントリータッチの曲で、スピノザとマイニエリの共作です。7曲目 「DOESN'T SHE KNOW BY NOW ダズント・シー・ノウ・バイ・ナウ」はスピノザ作のボサノバタッチの曲です。スピノザのアコースティック・ギターによるボサノバ・プレイに注目。そして、マイケル・ブレッカーのソロは素晴らしいです。バック・ヴォーカルではルーサー・ヴァンドロスがフューチャーされています。8曲目「AIRBORNE エアボーン」はスピノザ作のファンキー・チューンです。ホーン・セクションのアンサンブルとの掛け合いもいいですね。中盤ではマイク・マイニエリのヴァイブ・ソロもフューチャーされています。さすがツボを得た演奏です。ロブ・マウンジーのピアノもファンキーでよい感じです。ラスト9曲目「HIGH BUTTON SHOES ハイ・ボタン・シューズ」はスピノザの作によるスロー・ブルース曲です。ちょっとコミカルな曲です。スピノザのギターと、マイニエリのシロフォンの掛け合いも面白いです、そしてラストのほうではグレン・ミラーの「イン・ザ・ムード」のフレーズがちょこっと出てきます。こういったユーモアもあり楽しい曲です。それにしてもスピノザは一流のギタリストであり、作曲やアレンジも素晴らしく歌も歌えて、これまでに2枚しかアルバムを出していないなんて、ほんとにもったいないくらいですね。是非またアルバムを製作して欲しいですね。
ニックネーム かえるさん at 16:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | CD紹介
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