2012年05月20日

RAIN FOREST : WALTER WANDERLEY

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★★★☆  サマー・サンバ:ワルター・ワンダレイ
(1966年)
 暑くなってきましたねー、蒸し暑い夏がもうすぐそこまでやってきました。巷では今年もまた節電、節電と騒がれています。そういった暑い夏を少しでも涼しげに感じさせてくれる音楽をご紹介します。今回紹介するアルバムはブラジルのオルガン・ボサノバの第一人者ワルター・ワンダレイの「RAIN FOREST(サマー・サンバ)」です。このアルバムはワンダレイのヴァーブ3部作の1枚目のアルバムで、プロデューサーはクリード・テイラー、エンジニアはルディ・ヴァン・ゲルダーです。暑い夏はもちろん、日曜日の昼下がりに、このアルバムを聴いていると実にリラックスします。参加ミュージシャンはアービー・グリーン(tb)、ジョー・グリム(fl)、バッキー・ピザレリ(g)、ボビー・ローゼンガーデン(perc)他です。曲は全12曲で、どれも一度はどこかで聴いたことがある曲が並んでいます。1曲目「SUMMER SAMBA(サマー・サンバ)」は曲名を知らなくても、聴いただけで「あーこの曲か!」ってくらい有名な曲です。作曲はマルコ・ヴァーリ作曲のボサノヴァ・スタンダードです。元々歌詞も付いた曲ですが、ワルター・ワンダレイの演奏で有名になりました。4曲目「RAIN(CHUVA)(レイン)」ギタリスト・ドゥルヴァル・フェレイラとペドロ・カマルゴの曲です。しっとり、ゆったりした曲です。アビー・グリーンのトロンボーン・ソロがいいですね。5曲目「THE GIRL FROM IPANEMA(イパネマの娘)」言わずと知れたボサノヴァ・スタンダードです。ブラスも加えてちょこっと華やかに演奏されます。8曲目「BEACH SAMBA(ビーチ・サンバ)」ブラジルのヴォーカリスト・ペリー・ヒベイロの曲です。ワンダレイが切れのいいオルガンを聴かせてくれます。9曲目「CALL ME(コール・ミー)」イギリスの作曲家トニー・ハッチの曲ですが、ボサノヴァでよく演奏されます。ワンダレイの切れのあるオルガン・サウンドがいい感じです。11曲目「THE GREAT LOVE(オ・グランジ・アモール)」スタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトの演奏が有名ですが、あっさりと演奏するワンダレイのヴァージョンもなかなかです。12曲目「SONG OF THE JET(ジェット機のサンバ)」アントニオ・カルロス・ジョビンの曲です。ワンダレイの快適なサウンドでアルバムが終わります。今年の夏もこのアルバムを聴いて乗り切ってください。
ニックネーム かえるさん at 19:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | CD紹介

2012年05月14日

WHO IS THE BITCH , ANYWAY? : MARLENA SHAW

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★★★★ フー・イズ・ザ・ビッチ、エニウェイ:マリーナ・ショウ(1974年)
 このアルバムもまた言わずと知れた名盤のひとつです。1974年発売のマリーナ・ショウの本作品は、色々なタイプの曲が並んでいながら一つにまとまった統一感があります。またアルバム全体を通してストーリー性のあるトータル・アルバムになっています。だいたいタイトル「WHO IS THE BITCH , ANYWAY?」からして凄いですね。アルバム・ジャケットの写真もかなりインパクトがあります。本作品はジャズの名門「BLUE NOTE」から発売されたものです。マリーナ・ショウは、ジャズ・シンガーとしてデビューしましたが、R&Bの色合いも濃く本作品もジャズともソウルとも言える作品となっています。この時期の「BLUE NOTE」の作品はかなりブラック・コンテンポラリーの要素を持ったものが多かったですね。バックを固めているミュージシャンは、デヴィッド・T・ウォーカー、ラリー・カールトン、デニス・バドミア(g)、ベナード・アイグナー(p,b,flh)、マイク・ラング、ビリー・メイズ(p)、ラリー・ラッシュ(el-p、synth)、チャック・レイニー(b)、ハーヴィー・メイソン、ジム・ゴードン(ds)他です。1曲目(?)「YOU ,ME AND ETHEL-DIALOGUE(ダイアローグ)」はカフェかバーでの男女の会話で始まります。これがまた3分あまりと長いのですね。いつ音楽が始まるのか?と思っているうちに2曲目「Street Walking Woman(ストリート・ウォーキン/ウーマン)」にフェイドインしますが、とたんにチャック・レイニー、ハーヴィー・メイソンの切れのあるリズム隊とデヴィッド・T・ウォーカーのギターに乗ってマリーナが歌います。3曲目「You Taught Me How To Speak in Love(ユー・トウト・ミー・ハウ・トウ・スピーク・イン・ラブ)」はメローな感じのミディアム・スロー曲です。ギターはデヴィッド・T・ウォーカーとラリー・カールトンです。4曲目「Davy(デイヴィー)」はベナード・アイグナーのピアノのバッキングに乗ってスローに歌い、途中テンポがアップしていき、最後にまた静かにフェイドアウトします。5曲目「Feel Like Makin' Love(フィール・ライク・メイキン・ラブ)」は言わずと知れた名曲のカバーでもあり、またこのアルバムのハイライトとも言えます。私もこの1曲を聴きたくて、このアルバムを手にいれました。マリーナの歌唱はもちろん素晴らしいのですが、バックの控えめでありながらばっちり決めた演奏も素晴らしいですね。デヴィッド・T・ウォーカーのカッティングやラリー・カールトン、ハーヴィー・メイソンのバッキングは最高です。6曲目「The Road Giveth And The Road Taketh Away(ザ・ロード・ギブス・アンド・ザ・ロード・テイクス・アウェイ)」マリーナのピアノ弾き語りによるブルース調な短い曲です。7曲目「You Been Away Too Long(ユー・ビーン・アウェイ・トゥー・ロング)」ラリー・ラッシュのエレピ、チャック・レイニー、ハーヴィー・メイソンらをバックにアップ・テンポに歌います。8曲目「You(ユー)」一転、スロー・バラードです。9曲目「Loving You Was Like a Party(ラビング・ユー・ワズ・ライク・ア・パーティー)」ラリー・ラッシュのエレピに乗って、いきなりサビから始まる若干アップテンポ気味な曲です。10曲目「A Prelude For Rose Marie(プレリュード・フォー・ローズ・マリー)」〜11曲目「Rose Marie(Mon Chrie)」波の音、ストリングスによる前奏に続きラストの曲となります。4ビート系ギターのカッティング、ソロはデニス・バドミアです。これだけ素晴らしいアルバムなのにグラミー賞を取っていないのも不思議ですね。とは言え、まさに70年代の名盤の1枚でした。
ニックネーム かえるさん at 12:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | CD紹介

2012年05月06日

REAL TIME LIVE IN CONCERT 1992 IN MEMORY OF RICHARD TEE : RICHARD TEE

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★★★★+★ リアル・タイム・ライブ・イン・コンサート1992:リチャード・ティー
(2012年)
 ついに発売されました!ずっと心待ちにしていた、リチャード・ティーの幻のライブ・アルバム「REAL TIME LIVE IN CONCERT 1992(リアル・タイム・ライブ・イン・コンサート1992)」です。発売当日の4月25日は、もちろんショップに買いに走りましたよ!このアルバムは、もともとリチャード・ティーのラスト・アルバム「リアル・タイム」発売記念コンサートが、1992年10月28日に新宿のジャズ・クラブ「インディゴ・ブルー」(ルミネに期間限定でオープンしていた)で開かれれ、その時にライブ録音していたテープが残っており、それが発見され今回のCD化となったものです。まさにリチャードの最後のライブの記録です!!参加したRichard Tee Committeeのメンバーは、ニューヨークのファースト・コールのミュージシャンばかりです。そして、リチャードのラスト・アルバムに参加していたメンバーでもあります。ドラムは盟友スティーヴ・ガッド、ギターはジョン・トロペイ、ベースにウィル・リー、サックスはガッド・ギャングで一緒にプレイしていたロニー・キューバー、そしてパーカッションには昨年末惜しくも亡くなったラルフ・マクドナルドです。このメンバーが織りなすグルーブは他の誰にもまねのできない、正にワン・アンド・オンリーな世界です。またスペシャル・ゲストとして伊藤君子がサイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」でヴォーカルで参加しています。収録曲は全10曲で「REAL TIME(リアル・タイム)」からの曲を中心に、リチャードがよく演奏していた曲が並んでいます。まず1曲目はSTUFのライブでも良く演奏していました、アース・ウィンド&ファイアーの「THAT’S THE WAY OF THE WORLD(ザッツ・ザ・ウェイ・オブ・ザ・ワールド)」です。リチャードのピアノの演奏が始まった瞬間に感激で鳥肌が立ちました!涙まで出そうで・・・ベースのウィル・リー、ドラムのスティーブ・ガッド、パーカッションのラルフ・マクドナルド、サックスのロニー・キューバーも最高です。2曲目「THE WAY(ザ・ウェイ)」もアルバム「REAL TIME(リアル・タイム)」からの曲です。作曲はリチャード・ティー夫人エレナです。味のあるリチャードのヴォーカルが聴けます。3曲目スタンダード曲「MY FUNNY VALENTINE(マイ・ファニー・ヴァレンタイン)」も「REAL TIME(リアル・タイム)」からの曲ですね。力強いリチャードのソロ・ピアノを中心とした構成です。4曲目「STOROKIN’(ストローキン)」は、ファースト・アルバムからの曲ですね。リチャードのファンキーなピアノ、ガッドのドラムス、ラルフのパーカッション、ロニーのサックスみんな燃えています。このグルーブは彼らならではのものですね。5曲目「IN REAL TIME(イン・リアル・タイム)」はリチャードとエレナ夫人の共作で、ラスト・アルバムのタイトル曲です。ティーがしっとりと歌います。6曲目は、スティービー・ワンダーの曲「SEND ONE YOUR LOVE(愛を贈れば)」です。この曲もラスト・アルバム収録曲ですが、リチャードのシングルノートを駆使したピアノ・プレイ、そしてロニーのサックスとのコンビネーションといい素晴らしいの一言です。7曲目「CHANGES(チェンジズ)」もリチャードの作です。エレピを弾きながらここでもリチャードのブルースっぽいヴォーカルが聴けます。ライブではラストとなる8曲目「IT’S TIME(イッツ・タイム)」は、ラップっぽい出だしで始まります。この曲はメンバー紹介も兼ねた19分以上に渡るロング・ヴァージョンです。ロニーのサックス・ソロ、ウィルのベースソロ、続くラルフのパーカッション・ソロでは、色々なパーカッションを次々に演奏します。そして出ました!スティーブの怒濤のソロです。そしてアンコールは、9曲目「TAKE THE A TRAIN(A列車で行こう)」です。この曲はファースト・アルバムとラスト・アルバムに収録していました。リチャードのソロ・ピアノから始まり、途中からスティーブのドラムスが入ります。リチャードとのコンビネーションは誰にも真似のできない二人のパフォーマンスです。二人だけでこれだけダイナミックな演奏をできるのですから本当に凄いです。世界最高のA列車が走ります。ラスト10曲目サイモン&ガーファンクルの名曲「BRIDGE OVER TROUBLED WATER(明日に架ける橋)」では、スペシャル・ゲストとして伊藤君子がヴォーカルを担当します。この時期、彼らは伊藤君子のアルバムに参加していましたが、そういった縁でこの共演が実現したものと思います。控えめな彼らのバッキングに乗って力強く歌います。途中のロニーのサックス・ソロも熱い演奏です。本当に最初から最後まですべての曲が素晴らしい演奏です。何度も言うようですが、これだけのグルーブを持った演奏は彼らならではです。それにしてもこういった幻のライブの記録が今こうして聴けるのは本当に素晴らしいことです。来日回数の多いリチャードですからまだまだ埋もれている名演の記録が、どこかにきっとあるはずです。またそういった記録が発表されることを願っています。
ニックネーム かえるさん at 16:15 | Comment(1) | TrackBack(0) | CD紹介

2012年04月29日

JOINED AT THE HIP : BOB JAMES+KIRK WHALUM

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★★★☆ ジョイン・アット・ザ・ヒップ:ボブ・ジェームス+カーク・ウェイラム
(1996年)
 牧師の家庭に生まれた、サックス・プレーヤー・カーク・ウェイラムは、幼い頃からゴスペルやR&Bに親しみました。そういった環境で育った彼の音楽のルーツはゴスペルやソウルであり、ソロ・アルバムでもゴスペルをベースとしたジャズ・アルバムを製作しています。大学に在学時からR&B系のバンドを学内で組み演奏していました。卒業後にプロとして音楽活動をしている際に、ボブ・ジェームスに見いだされました。そしてボブのアルバム「12」に参加したり、ライブに参加してりしていました。そんなボブ・ジェームスとカーク・ウェイラムの師弟競演アルバムが本作品です。ボブ・ジェームスと言えば、デヴィッド・サンボーンやアール・クルーといったとのコラボ作品をヒットさせており、ソロ・アーティストの良さを引き出すのが大変うまい人です。これらの作品はグラミー賞を獲得したことから分かるように、大変優れたアルバムでした。そして本作品もグラミー賞にノミネートされました。参加メンバーは二人の他に、クリス・ウォーカー(b)、ビリー・キルソン(ds)、ジェフ・ゴルブ(g)、ハイラム・ブロック(g)、レナード・ドック・ギブス(perc)です。都会的なボブのピアノと、R&Bをベースとするファンクなカークのサックスとの掛け合いが時にクールに、時に熱く語り合っています。師弟が並んだジャケット写真も良いですよ。
ニックネーム かえるさん at 18:30 | Comment(2) | TrackBack(0) | CD紹介

2012年04月22日

VOICES IN THE RAIN : JOE SAMPLE

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★★★☆ ヴォイセス・イン・ザ・レイン:ジョー・サンプル
(1981年)
 「RAINBOW SEEKER(虹の楽園)」「CARMEL(渚にて)」に続く、ジョー・サンプルの1980年製作のアルバムです。大ヒットした全2作の延長線上にあるこのアルバムでは、初めてヴォーカル・ナンバーをフューチャーしています。もちろん基本はジョーのピアノ・プレイを中心に展開されます。アルバム・ジャケットもスタインウェイを弾くジョーの姿です。アルバム・ジャケットからもピアニストとしての、ジョーの並々ならぬ意気込みを感じます。参加メンバーはジョー・サンプル(p)、フローラ・プリム、ポーリン・ウィルソン、ジェシー・ジェイムス(vo)、スティックス・フーパー(ds)、レイ・ブラウン、エイブラハム・ラボリエル(b)、ディーン・パークス(g)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc)とお馴染みのメンバーにヴォーカルが加わった構成になっています。1曲目アルバム・タイトル曲「VOICES IN THE RAIN(ヴォイセス・イン・ザ・レイン)」はジョーの美しいピアノ・ソロから始まります。最初からジョーのピアノ・ワールドです。2曲目「BURNIN’ UP THE CARNIVAL(燃えるカーニヴァル)」は一転アップテンポな曲です。ここではジェシー・ジェイムスがリード・ヴォーカル、フローラ・プリムとポーリン・ウィルソンがバック・ヴォーカルを担当しています。3曲目「GREENER GRASS(グリーナー・グラス)」は、結構色々な所で今でも耳にします。ここではジョーらしいエレピの音を堪能できます。私はこの曲がすごくお気に入りです。4曲目「EYE OF THE HURRICANE(アイ・オブ・ザ・ハリケーン)」続く5曲目「DREAM OF DREAMS(ドリーム・オブ・ドリームス)」は前作の延長線上の曲ですね。6曲目「SHADOWS(シャドウス)」はフローラ・プリムのコーラス風のワードレス・リード・ヴォーカルによるブラジル風な雰囲気から始まります。と言って完全なボサノヴァのリズムでもなくあくまでボサノヴァ風と言う感じで展開していきます。逆に完全にボサノヴァのリズムにしなかったから良かったのかもしれません。ソロ活動に力を入れてきた時期に発売したアルバムですが、このアルバム発売後しばらく後にバンドとしてのクルセイダースどんどん失速していってしまいました。逆にジョー・サンプルは意欲的に自身のアルバムを発表していきます。ジョー・サンプルのフュージョン・ソロの初期三部作として揃えておきたいアルバムのひとつです。
ニックネーム かえるさん at 18:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | CD紹介

2012年04月08日

LIVE AT FILLMORE WEST : KING CURTIS

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★★★☆ ライブ・アット・フィルモア・ウェスト:キング・カーティス
(1971年)
50年代からニューヨークでセッション・ミュージシャンとして活躍し、ソウル/R&Bのニューヨーク録音には必ずと言ってよいほどクレジットされた伝説的なサックス奏者が、このキング・カーティスです。60年代には名門レーベル「アトランティック」のハウス・バンドのリーダーとして活躍し、都会的でありながら泥臭いニューヨーク・サウンドというレーベル・カラーを作り上げました。彼が関わったアーティストとしては、アレサ・フランクリンやダニー・ハザウェイが挙げられます。そして今回紹介のアルバムはキング・カーティスの魅力が全開している作品と言えるでしょう。もう最初からソウル、R&B、ジャズ、ロック・・・すべてを合わせたブラック・フュージョンが繰り広げられます。もうこのグルーブ感は言葉で表すより、とにかくアルバムを聴いていただきたいと思います。このグルーブ感と言えば、あのSTUFFをもっと黒くしたようなものでしょうか。彼の弾けるファンキーなサックスはもちろんですが、参加しているミュージシャン達も凄いグルーブを爆発させています。メンバーは、キング・カーティス(sax)、ビリー・プレストン(org)、彼のバンド・キングピンズのメンバーとして、コーネル・デュプリー(g)、トゥルーマン・トーマス(pf)、ジェリー・ジェモット(b)、バーナード・パーディー(ds)、パンチョ・モラレス(perc)、メンフィス・ホーンズ:ウェイン・ジャクソン、アンドリュー・ラヴ、ロジャー・ホップス、ジャック・ヘイル、ジミー・ミッチェル、ルー・コリンズです。コーネル・デュプリーはこの後にSTUFFに参加します。曲は全9曲ですが、STUFFや、ガッド・ギャングでカバーした曲も多く含まれており、STUFFのメンバーのルーツとも言えるのではないでしょうか。1曲目「MEMPHIS SOUL STEW(メンフィス・ソウル・シチュー)」は彼の代表曲のひとつです。2曲目「A WHITER SHADE OF PALE(青い影)」は言わずとしれたプロコル・ハルムのヒット曲のカバーで、この曲はガッド・ギャングもカバーしました。3曲目「WHOLE LOTTA LOVE(胸いっぱいの愛を)」はジミー・ペイジの曲、5曲目「CHENGES(チェンジズ)」ジミ・ヘンドリックスのバンドのバディ・マイルズの曲で、ガッド・ギャングもカバーしていました。8曲目「SIGNED SEALED DELIVERED I’M YOURS(涙を届けて)」はスティーヴィー・ワンダーの曲で、STUFFやガッド・ギャング、クインシー・ジョーンズもカバーしていました。9曲目「SOUL SERENADE(ソウル・セレナード)」はキング・カーティスのオリジナルで、ガッド・ギャングがカバーしていました。とにかく聴いてみると会場の熱狂ぶりが手に取るように分かります。聴きながら一緒に体が動いてしまいます。熱く、ファンキーな名ライブ・アルバムと言えるでしょう。
ニックネーム かえるさん at 18:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | CD紹介

2012年04月01日

A DAY IN THE PARADISE : MASARU IMADA

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★★★★ コーラルの渚:今田 勝
(1983年)
 ジャズ・ピアニスト今田勝が、1983年にニューヨークで録音したフュージョン作品です。まさに当時の腕利きミュージシャン達を集めて、全編に渡り心地良いサウンドを作り上げています。参加しているミュージシャンは、今田勝(keyb)、 渡辺香津美(g)、 デヴィッド・サンボーン(as) 、ランディ・ブレッカー(flu)、 ウィル・リー(b)、 スティーブ・ガッド(ds)、 ギレルモ・フランコ(perc,voice)、 アンソニー・マクドナルド(cowbell)という豪華な顔ぶれです。中でもギターの渡辺香津美に注目ですね。それぞれのメンバーのソロも充実しており聴き所満載です。曲は全8曲で全て今田勝の作編曲です。アルバムは「PARADISE」をテーマにしており、楽園の一日を表現しています。朝、太陽が昇って昼間の海、そして夕方になり陽が沈むまでをそれぞれに音楽で表現しています。1曲目「MORNING DANCE」はレゲエリズムに乗って、デヴィッド・サンボーンのサックス・ソロで始まります。最初からサンボーン節全開です。続いて、渡辺香津美のレスポール・ソロです。それぞれ長めのソロが堪能できます。2曲目「WATER WONDERLAND」ではランディ・ブレッカーのフリューゲル・ホーンのソロと今田のエレピ・ソロがフューチャーされています。3曲目「LOVE LAGOON」は軽快なサンバ調のリズムに乗って、今田のピアノと渡辺香津美のレスポール・ソロが交互に、軽快に奏でられます。4曲目「SKY SAILING」ではサンボーンのアルト、ランディのフリューゲル・ホーン・ソロがとても魅力的です。5曲目「SUNBIRD」曲名から言っても太陽がぎらぎら輝く炎天下の海って感じでしょうか。ここでは今田のローズと、渡辺香津美のレスポール、ギレルモ・フランコのパーカッション・ソロがフューチャーされます。6曲目「MERMAID PRINCESS」渡辺香津美がレスポールからアコースティック・ギターに持ち替えてソロを演奏します。また、ウィル・リーがベースでメロディ弾きソロを聴かせます。これがまた素晴らしいです。7曲目「SAMBA DOMINGO」はタイトルどおりサンバのリズムに乗って、ランディのフリューゲル・ホーン・ソロから始まります。今田のキーボード・ソロに続いて、待っていました!スティーブ・ガッドのソロです。ギレルモ・フランコのパーカッション・ソロもフュチャーされます。最後8曲目「BLUE SUNSET」日が沈みましたね。ソロは渡辺香津美のフレットレス・ソロとギレルモ・フランコ(cowbell-R)、アンソニー・マクドナルド(cowbell-L)です。このアルバムも久し振りに聴いたのですが、本当に気持ちの良い素晴らしい作品だと思います。今田勝の作・編曲もそうなんだけど、参加しているミュージシャン達のクオリティの高さは改めて凄いと思います。スティーブ・ガッドやウィル・リーはソロは少ないのですが、彼らの最高のグルーヴは特筆ものです。本当に文句なく良いアルバムですね。
ニックネーム かえるさん at 13:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | CD紹介

2012年03月25日

LOVING POWERK : CHICKENSHACK

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★★★★ ラヴィング・パワーK:チキンシャック
(1990年)
 日本の生んだソウル系フュージョン・バンド「チキンシャック」は、土岐英史(sax)、山岸潤史(g)、続木徹(keyb)の三人で86年に結成されました。彼らの作り出すサウンドは、メロウなバラードからファンクでソウルなナンバーまでカヴァーしており、他の日本のフュージョン・バンドに比べ独自の幅広い音楽性を持っていました。今改めて聴いてみると、彼らの音楽はアメリカのソウル・バンドと勘違いしてしまうほどです。そんな彼らの製作した、「ラヴィング・パワー」シリーズは、アルバム全部そのままソウル・ナンバーをカバーしており、インストメンタルながらも「唄」が聞こえてきそうな位「ソウル」を感じさせてくれます。シリーズは「ラヴィング・パワー」と「ラヴィング・パワーK」それとベスト盤の3枚が製作されました。「ラヴィング・パワー」はコーラス・グループの作品をカバーし、今回紹介する「ラヴィング・パワーK」ではソロ・アーティストの作品をカバーしています。メンバーは土岐英史(sax)、山岸潤史(g)、続木徹(keyb)、ボビー・ワトソン(b)のチキンシャックに、沼沢尚(ds)、キャット・グレイ(org)、ジェ−ムス・ギャドソン、ウォーネル・ジョーンズ(vo)他のゲストが参加しています。1曲目は76年のスティーヴィー・ワンダーの「Songs in the Key of Life(キー・オブ・ライフ)」の中から「KNOCKS ME OFF MY FEET」です。原曲はヒットには至りませんでしたが、とても暖かみのある良い曲です。土岐英史の吹くサックスがヴォーカル以上に唄っています。最初からノックアウトされました。2曲目はボビー・ウーマックの74年全米第5位にチャートインした曲「STOP ON BY」です。この曲は、ルーファスもカバーしています。中盤に聴ける山岸潤史のギター・ソロが素晴らしいです。3曲目「BEST OF YOUR HEART」は78年のルーファスの曲で、作曲は当時ルーファスに在籍していた、チキンシャックのベーシスト・ボビー・ワトソンによるものです。ボビーが一番好きな曲だということです。ギターの弾くメロディーが印象的です。4曲目「DISTANT LOVER」は74年に13位にチャート・インしたマーヴィン・ゲイの曲です。土岐のサックス、続く山岸のギターが熱く訴えかけてくれます。5曲目「LOVE LAND」は70年のWATTS 103rd STREET BANDのヒット曲でこのバンドのオリジナル・ヴォーカリスト・ジェ−ムス・ギャドソンが唄っています。沼沢尚のドラムス、バックのヴォーカルも素晴らしいです。艶のあるギャドソンのヴォーカルと一体となってファンキーな作品に仕上がっています。6曲目「TELL IT LIKE IT IS」はネビル・ブラザースの66年に1位となった曲です。山岸のギター・ソロが良く唄っています。7曲目「LOVE T.K.O.」はテディー・ペンダーグラスの80年全米2位の曲です。ゲスト・ヴォーカルのウォーネル・ジョーンズが雰囲気を出しています。後半の続木のピアノもファンキー・タッチで良いです。8曲目「NOTHING FROM NOTHING」はビリー・ブレストンの74年8位チャート・インの曲です。途中でニュー・オリンズ・ディキシー・ジャズのフレーズが飛び出したり楽しいアレンジです。9曲目「REUNITED」はピーチズ&ハーブの79年1位のヒット曲です。知らないで聴いていると、アメリカのソウル・インスト・バンドのようです。この「ラヴィング・パワー」シリーズを聴いていると、彼らのソウルへの愛と音楽的深さを感じさせます。フュージョン・ファンにもソウル・ファンにもお勧めのアルバムです。
ニックネーム かえるさん at 18:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | CD紹介

2012年03月18日

CRUSADERS 1 : THE CRUSADERS

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★★★☆ クルセイダーズ1:クルセイダーズ
(1972年)
 クルセイダーズがそれまで名乗っていた、「ジャズ・クルセイダーズ」から、「クルセイダーズ」として新たにスタートした第1作目のアルバムです。「クルセイダーズ1」と題するこのアルバムは発売当時はアナログ・ディスクでLP2枚組の意欲作でした。ジャズという枠にとらわれず、ソウルやロック、ポップスとあらゆる要素を取り込み、ファンキーでポップなサウンドが展開されています。まさに「クロスオーバー」そのものです。CDになったことで、LP2枚分が1枚に収められ全12曲となっていますが、現在のCDではアルバム1枚10曲、12曲は当たり前ですから全く飽きさせることなく聴くことができます。さてこの「クルセイダーズ1」では、メンバーはスティックス・フーパー(ds)、ジョー・サンプル(keyb)、ウィルトン・フェルダー(ts,b)、ウェイン・ヘンダーソン(tb)に加え、and FRIENDSとして後に正式メンバーとなるラリー・カールトン(g)に加えアーサー・アダムス、デヴィッド・T・ウォーカー(g)、チャック・レイニー(b)といったクルセイダーズではお馴染みの人達が参加しています。曲は2曲目のキャロル・キングの「SO FAR AWAY」以外は全てメンバーの作によるものです。1曲目「THAT'S HOW I FEEL」は重厚なベース・ソロから始まります。重厚そのものの真っ黒なファンキー・サウンドが展開されます。ウィルトン・フェルダーのサックスも、ジョー・サンプルのピアノもファンキーで最初からノックアウトされます。2曲目「SO FAR AWAY」は、キャロル・キングの大傑作「つづれおり」に収録されていた作品のカバーです。この曲も良く演奏していましたね。ウィルトンのテナーが泣かせてくれます。ラリー・カールトンのギター・ソロも素晴らしいです。3曲目「PUT IT WHERE YOU WANT IT」はお馴染み、クルセイダースの代表曲のひとつです。この重厚なサウンドは彼らそのものです。まさに押し寄せてくる波って感じですね。この曲はシングル・カットされ、R&Bチャート39位をマークしています。また彼らの、ライブでの定番曲でした。4曲目「MYSTIQUE BLUES」ウェインのトロンボーンのソロ、テキサス・ファンクです。5曲目「FULL MOON」スティックス・フーパーの刻むビートに乗って、ウェインが思いっきりブローしています。6曲目「SWEET REVIVAL」この曲は、ロニー・フォスターがカバーしていましたが、これがオリジナルですね。スピーディーに展開していきます。7曲目「MUD HOLE」ウェインとウィルトンの2管でうねっています。スティックスのドラムもドスドスと決まっています。やっぱりクルセイダーズはこれですよね。8曲目「IT'S JUST GOTTA BE THAT WAY」ジョーのエレピがとっても良い感じです。ちょっと切ない感じの曲です。9曲目「GEORGIA COTTONFIELD」ジョー・サンプルのピアノ、スティックスの刻むドラムに乗って展開していきます。思わず体が動いてしまいます。中盤からのジョーのピアノ・ソロは、ジャジーかつ、ファンキーでいいですね。10曲目「A SHADE OF BLUES」これもクルセーダーズらしい曲ですね。ギターのカッティングをバックにウェインとウィルトンの2管のソロで展開します。11曲目「THREE CHILDREN」ギターのバッキングに乗って、ジョー・サンプルのピアノがジャジーです。中盤のギター・ソロも素晴らしいです。12曲目「MOSADI(Woman)」スティックの重たいビートに乗ってジョーのピアノが段々熱くなっていきます。このアルバムから“ジャズ”を取った、クルセイダーズの快進撃の始まりとなります。
ニックネーム かえるさん at 12:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | CD紹介

2012年03月11日

NOBU-SONS in CLASSICS : NOBU-SONS

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★★★  ノブ・サンズ・イン・クラシックス:ノブ・サンズ
(1991年)
 フュージョンのアルバムで、クラシックを取り上げた作品は多くあります。CTIレコードはその代表格とも言えるくらい、多くのクラシック曲をジャズ・フュージョン化していました。ショパンやバッハの曲は昔から多くのジャズメンが取り上げて演奏していました。また、ウォルター・マルフィーの「運命‘76」のように、クラシックの曲をディスコ化したものもあります。もともと完成度が高く、長い間多くの人に親しまれてきたクラシック曲ですから、これらの曲をジャズやフュージョン化することはアレンジャーの腕に掛かっています。そして今回紹介するアルバムは丸ごと全てクラシック曲をフュージョン化した作品です。かつて90年から94年までテレビ東京で放送されていた「タモリの音楽は世界だ」というバラエティ番組があります。音楽をノンジャンルで紹介し、音楽そのものを楽しもうという番組でした。司会はタモリで、コンサートや新譜PRで来日した海外ミュージシャンや、国内のミュージシャンも多く出演していました。カシオペアやT−スクエアといった日本を代表するバンドの共演とか、今思えばビデオに撮っておけばよかった回もあります。この番組の初期のホスト・バンドを務めていたのがパーカッションの斉藤ノブ率いる「ノブ・サンズ」です。このアルバムに参加しているメンバーは、斎藤ノブ(Perc)、小林信吾(keyb)、重実徹(keyb)、是方博邦(g)、青木智仁(b)、島村英二(ds)、鈴木智佳、杉本和代(back-vo)、タモリ(flh)、坂田明(as)、羽田健太郎(p)、浦田恵司(keyb)、松原正樹(g)、岡本エリ(vln)、矢島富雄(cello)、村上 "ポンタ" 秀一(ds)、服部隆之(arr)、タモリの音楽は世界だ」 & 一般視聴者合唱隊 (chorus)、森口博子 (voice)と日本を代表するミュージシャン達です。1曲目「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク #1 ( モーツァルト )」は番組のテーマ曲に使われていました。オルゴールの音からスタートし、お馴染みのメロディーが軽快に演奏されます。原曲のイメージを残したアレンジです。2曲目「『四季』より春 ( ヴィヴァルディ )」この曲も色々とアレンジされて演奏されますね。普段クラシックを聴かない人でもどこかで耳にしたことがあるはずです。ここではバグパイプの行進でスタートし、ロックに移行します。是方博邦のギター・ソロ、是方博邦のベース・ソロ、松原正樹のソロなどが聴けます。3曲目「『動物の謝肉祭』〜白鳥 ( サン=サーンス )」この曲は私が子供の頃、幼稚園のお昼寝の音楽でした。ここでは松原正樹のアコースティック・ギターと小林信吾のアレンジで、ボサノヴァに変わってしまいました。矢島富雄がチェロで美しいメロディを弾きます。小林信吾のオルガン・ソロも渋くていいですね。4曲目「ペルシャの市場にて ( ケテルビー )」では「美しい姫君の到着」の部分からスタートします。坂田明がアルトで柔らかいメロディを吹きます。間奏のアドリブに注目!です。5曲目「ピアノコンチェルト No. 1 ( チャイコフスキー )」羽田健太郎のピアノが素晴らしいです。かなり原曲のイメージを残したアレンジです。羽健のアドリブが格好いい!!6曲目「タイスの瞑想曲 ( マスネー )」原曲はヴァイオリンの独奏曲として知られる名曲を青木智仁がフレットレスベースでメロディを奏でます。7曲目「ノクターン No. 2 ( ショパン )」ジャズで取り上げられることの多いショパンですが、ここではレゲエのリズムに乗って70年代のロックぽいノリの作品となっています。そんな中で小林信吾がピアノを淡々と原曲に近いイメージで弾いています。ティンバレスはもちろん斉藤ノブです。8曲目「G線上のアリア ( バッハ )」雷が鳴りタイコの音が!斉藤ノブ、島村英二、村上 "ポンタ" 秀一という最強のリズム隊です。途中からコーラスが絡みます。9曲目「野ばら ( シューベルト )」歌曲をフルバンド風にアレンジしています。鈴木智佳、杉本和代が二人でみごとなハーモニーを披露します。「わーらーべは見いーたりー・・・」10曲目「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク #2 ( モーツァルト )」重実徹のピアノからスタートします。ヴァイオリン・ソロは岡本エリです。ここでも原曲のイメージに沿ったアレンジがされています。最後11曲目「メドレー : フーガ・ト短調 ( 小フーガ ) 〜 運命 〜 白鳥の湖 〜 アランフェス協奏曲 〜ツァラトゥストラはかく語りき 〜 威風堂々」以前、「フックト・オン・クラシック」という、クラシック曲のさわりの部分をメドレーで演奏したアルバムがありましたが、ここでも誰でもいつかどこかで聴いたことのある曲をメドレーで演奏します。「バッハのフーガ」はパイプ・オルガンで原曲に近い演奏です。「運命」はシンセを中心のアレンジです。「白鳥の湖」はロックになっていますが、原曲の美しさはそのままです。「アランフェス協奏曲」では、タモリがフリューゲル・ホーンを吹いています!これも注目ですね。「ツァラトゥストラはかく語りき」に続いて「威風堂々」ではメンバー全員と「タモリの音楽は世界だ」レギュラー解説者、スタッフ & 一般視聴者合唱隊160名による大コーラスで、まさに「ウィー・アー・ザ・ワールド」状態でフィナーレを迎えます。取り上げた原曲の良さ、アレンジ、演奏の良さでアルバムいっぱい文句なく楽しめる作品になっています。今では廃盤では入手不可能となっていますが、もし中古で見つけたらぜひゲットして聴いていただきたいですね。
ニックネーム かえるさん at 18:29 | Comment(2) | TrackBack(0) | CD紹介

2012年03月03日

WISHFUL THINKING : EARL KLUGH

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★★★☆  ウィッシュフル・シンキング:アール・クルー
(1984年)
 アコースティック・ギター・フュージョンの第一人者アール・クルーの1984年の作品です。アール・クルーは、10代の頃からプロとしてレコーディングに参加していました。73年には「リターン・トゥ・フォー・エヴァー」に短期間ですが参加していたこともあります。そんな彼が大ヒットし世に知られるようになったのは、デイブ・グルーシンのアレンジとプロデュースによる作品です。70年代当時のフュージョン・シーンは、エリック・ゲイルやコーネル・デュプリー、ラリー・カールトン、リー・リトナー、ジョン・トロペイといった、主にエレクトリック・ギターをプレイする人達が活躍していました。そんな中で、ナイロン弦によるアコースティック・ギターの柔らかな音色のフュージョン・アルバムはすごく新鮮でした。またデイブ・グルーシンの素晴らしいアレンジにより、作る出すアルバムは大ヒットしました。デイブと並ぶ名アレンジャー・ボブ・ジェームスは、79年にアール・クルーとのコラボ作「ONE ON ONE(ワン・オン・ワン)」(2010年12月12日紹介)を製作し、このアルバムは1980年のグラミー賞で「ベスト・ポップス・インストゥルメンタル・パフォーマンス」を受賞しています。ボブ・ジェームスはアール・クルーと組んで「Two of a Kind(トゥ・オブ・ア・カインド)」「Cool(クール)」と続く作品を製作しています。それだけ二人のアレンジャーに高く評価されていたということです。そして今回紹介のアール・クルー10作目のオリジナル・アルバムでは、ジョニー・マンデル、ドン・セベスキー、デイブ・マシューズとジャズ界を代表するアレンジャーを使い分けており、それぞれ聴き比べてみるのも面白いと思います。このアルバムのプロデュースはアール・クルー自身が行っています。参加メンバーは、アール・クルー(g)、デヴィッド・サンボーン(as)、エリック・ゲイル、カルロス・リオス、フィル・アップチャーチ、ドナルド・グリフィン、ジョー・ベック(el-g)、バリー・イーストモンド、ロニー・フォスター(keyb)、ロン・カーター(b)、パウリーニョ・ダ・コスタ(perc)他と豪華メンバーとなっています。何と言っても注目はギタリストの多さです。アールをサポートするサイド・ギタリスト達はエレクトリック・ギターで、こういった名手達を効果的に上手く使っています。曲は全8曲です。アルバム・タイトルの1曲目「WISHFUL THINKING(ウィッシュフル・シンキング)」はそのまま歌詞を付けてもいいような、美しく何か懐かしい感じの曲です。ここでは、エリック・ゲイルがサイド・ギターを弾いています。2曲目「TROPICAL LEGS(トロピカル・レッグス)」ではカルロス・リオスが参加しています。中盤からの短いソロに注目。3曲目「ALL THE TIME(オール・ザ・タイム)」ロニー・フォスターのオルガンに乗って、アコースティック・ギターでメロディを弾きます。ここではフィル・アップチャーチとドナルド・グリフィンが参加しています。アレンジはジョニー・マンデルです。4曲目「A NATURAL THING(ア・ナチュラル・シング)」はデイブ・マシューズのアレンジです。ストリングスに乗って、クルーのアコースティック・ソロが美しいです。5曲目「ONCE AGAIN(ワンス・アゲイン)」はドン・セベスキーのアレンジです。ここでもオーケストラをバックに美しいソロを聴かせてくれます。6曲目「TAKE IT FROM THE TOP(テイク・イット・フロム・ザ・トップ)」は再びデイブ・マシューズの編曲です。ビッグ・バンド風なオープニングに続き、オーケストラをバックにクルーのソロです。7曲目「THE ONLY ONE FOR ME(ザ・オンリー・ワン・フォー・ミー)」中盤で聴けるデヴィッド・サンボーンのアルト・ソロに注目です。ラスト8曲目「RIGHT FROM THE START(ライト・フロム・ザ・スタート)」もデイブ・マシューズのアレンジです。スローなテンポから途中でアップ・テンポになります。アコースティック・ギターというと単調になりがちですが、豪華メンバーをうまく使い分け最後まで飽きさせません。アール・クルーの80年代の大ヒット作品です。
ニックネーム かえるさん at 16:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | CD紹介

2012年02月26日

JUNGLE FEVER : NEIL LARSEN

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★★★☆  ジャングル・フィーヴァー:ニール・ラーセン
(1978年)
 ラーセン・フェイトン・バンド、あるいはフル・ムーンのキーボード奏者ニール・ラーセンのファースト・アルバムです。70年代まさにフュージョン花盛りの頃に発表されたアルバムです。メロウでポップな作品であり、インストメンタルなAORアルバムとも言えなくもない仕上がりで、今聴いても古臭さを感じさせません。プロデューサーはトミー・リピューマ、エンジニアはアル・シュミットです。参加メンバーは、ニール・ラーセン(keyb)、盟友バジー・フェイトン(g)、ウィリー・ウィークス(b)、アンディー・ニューマーク(ds)、ラルフ・マクドナルド(perc)、ジェリー・ヘイ(tp)、マイケル・ブレッカー(ts)、ラリー・ウィリアムス(as,fl)とニューヨークのフュージョン・シーンの精鋭達です。ニールの良き相棒であるバジー・フェイトンは、このアルバムでも片腕として活躍しています。曲は全8曲中1曲を除きニール・ラーセンのオリジナルです。それらオリジナル曲の出来の良さや、アレンジのセンスの良さも特筆すべきもので、だからこそ34年経った今でも古くさくないのでしょね。1曲目「SUDDEN SAMBA(サドゥン・サンバ)」はタイトルどおりサンバ曲です。軽快なパーカッションに乗ってニールのオルガンが続きます。ニールはこのアルバムではオルガンを多用しており、この時代の他のキーボード奏者とは異なったアプローチの仕方です。ニールに続きバジーのギター・ソロが絡みます。2曲目「PROMENADE(プロムナード)」ではニールのエレピとアコースティック・ピアノが美しく聴き応えがあります。バックのラルフ・マクドナルドのパーカッションも効果的に使われています。3曲目「WINDSONG(ウィンドソング)」ここでもバジーのギター・ソロが聴けます。ニールもやはりオルガン・ソロを聴かせます。この曲はジョージ・ベンソンもライブ・アルバム「メローなロスの週末」で取り上げていました。4曲目「EMERALD CITY(エメラルド・シティ)」ニールのエレピに続き、マイケル・ブレッカーのテナー・ソロが熱いです。このアルバムのハイライトの一つはマイケルのプレイと言ってもよいと思います。5曲目アルバム・タイトル曲「JANGLE FEVER(ジャングル・フィーヴァー)」のイントロでのキーボードとドラムの絡みも面白いです。ドラムのアンディー・ニューマークはボブ・ジェームスのアルバムによく参加していましたが、このアルバムでの彼の軽快なスティックさばきも聴き所です。ロック・フィーリング溢れるバジーのギター・ソロもいいですね。6曲目「RED DESERT(レッド・シティ)」もダイナミックなオルガン・ソロを中心とした曲です。7曲目「LAST TANGO IN PARIS(ラスト・タンゴ・イン・パリ)」は、ガトー・バルビエリ作曲で同名映画の主題歌です。ドラムとパーカッションのイントロに続き、ニールのオルガンでメロディーが弾かれます。そして続くマイケル・ブレッカーが熱くテナーでブローします。いやーマイケルのソロ、もっといっぱい聴きたいですね。ラスト8曲目「FROM A DREAM(フロム・ァ・ドリーム)」はキーボードとギター、ベースが上手く絡み合った繊細なタッチの曲です。アルバム・ジャケットに写るニールはスリムで物静かな繊細な感じの人に見えますが、アルバムも決してキーボードが主張するわけでなく、でもそこそこで効果的にソロを取り熱いプレイも聴け、またバックのミュージシャンをうまく使っており、時代を超えてずっと聴かれるアルバムであると思います。
ニックネーム かえるさん at 17:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | CD紹介

2012年02月18日

リチャード・ティーの貴重な1992年の来日ライブ音源発見!!

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 フュージョン・ファン、特にリチャード・ティーやSTUFFファンには嬉しい知らせです。1993年に惜しくも亡くなった、リチャード・ティーのラスト・アルバム「リアル・タイム」発売記念コンサートが、1992年10月28日に新宿のジャズ・クラブ「インディゴ・ブルー」(ルミネに期間限定でオープンしていた)で開かれました。(私は完全にこのコンサートを聴き逃していました。)そして、なんとその時にライブ録音していたテープが残っており、それが発見されたということです。まさにリチャードの最後のライブの記録です!!参加したRichard Tee Committeeのメンバーは、ニューヨークのファースト・コールのミュージシャンばかりです。ドラムは盟友スティーヴ・ガッド、ギターはジョン・トロペイ、ベースにウィル・リー、サックスはガッド・ギャングで一緒にプレイしていたロニー・キューバー、そしてパーカッションには昨年末惜しくも亡くなったラルフ・マクドナルドです。このメンバーが織りなすグルーブは他の誰にもまねのできない、正にワン・アンド・オンリーな世界です。またスペシャル・ゲストとして伊藤君子がサイモンとガーファンクルの「明日に架ける橋」でヴォーカルで参加しています。収録曲は全10曲でリチャードがよく演奏していた曲が並んでいます。アース・ウィンド&ファイアーの「ザッツ・ザ・ウェイ・オブ・ザ・ワールド」、スタンダード曲「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」リチャードのアルバム曲「ストローキン」、「愛を贈れば」、「A列車で行こう」、「明日に架ける橋」等、お馴染みの曲ばかりです。このアルバム「リアル・タイム・ライヴ・イン・コンサート1992〜イン・メモリー・オブ・リチャード・ティーRichard Tee」は2012年04月25日発売(¥2,625)予定です。私は買いに走りますよ!!これは聴く前から★4つどころか、★5つ以上です。発売が待ち遠しいです。今から楽しみにしています。
ニックネーム かえるさん at 14:09 | Comment(2) | TrackBack(0) | ひとり言

2012年02月12日

SPINOZZA : DAVID SPINOZZA

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★★★★  スピノザ:デヴィッド・スピノザ
(1978年)
 ニューヨークのファースト・コール・ギタリストのデヴィッド・スピノザのファースト・アルバムです。デヴィッド・スピノザは、40年近い音楽活動でこのアルバムとセカンド・アルバムの2枚のリーダー作しか出していません。その他にデヴィッド・マシューズのアレンジのプロジェクト作「ニューヨーク・ライナー」の3人のギタリストの一人として参加した作などもあるが、純粋にリーダー作というと2枚だけです。それに比べると、セッション・ギタリストとして参加したアルバムは数えきれない数になります。ポール・サイモン、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ロバータ・フラック、ダニー・ハザウェイ、ブレッカー・ブラザース、デヴィッド・サンボーン、デオダート 他、ロック、ポップス、ソウル、ジャズ、フュージョンとあらゆるジャンルの音楽で活躍しています。またオノ・ヨーコのバンドの一員として日本にも来日しています。さてこのファースト・アルバムでは、デヴィッド・スピノザ(g)を筆頭に、アンソニー・ジャクソン(b)、ルーサー・ヴァンドロス(vo)、スティーヴ・ジョーダン、リック・マロッタ(ds)、ウォーレン・バーンハート(keyb)、レオン・ペンダーヴィス(pf)、マイケル・ブレッカー(ts)他、当時のニューヨークのセッション・ミュージシャン達が大勢参加しています。プロデュースは、デヴィッド・スピノザとマイク・マイニエリです。マイク・マイニエリとは、マイク・マイニエリのバンド“ホワイト・エレファント”にスピノザが参加していたことが縁です。参加メンバーの中に若きルーサー・ヴァンドロスがいることも特筆されることです。アルバムの出来ですが全く期待を裏切らないものとなっています。曲は全9曲でバラエティーに富んだ物となっています。1曲目「SUPERSTAR(スーパースター)」は、ご存じレオン・ラッセル作でカーペンターズで有名な曲のカバーです。女性コーラスが印象的です。いわゆる“泣きのギター”ですか、デヴィッド・スピノザのギターも良く歌っています。2曲目「ON My Way To The LIQUOR STORE(オン・マイ・ウェイ・トゥ・リカー・ストア)」はレオン・ペンダーヴィス作のマイナー調の曲です。レオン・ペンダーヴィス自身のピアノのイントロから、サンバ調の曲に移行していきます。スティーブ・ジョーダンとアンソニー・ジャクソンのコンビによるリズム・セクションも決まっています。3曲目「PRELUDE TO (THE BALLERINA) プレリュード・トゥ(ザ・バレリーナ)」はこの後に続く4曲目の前奏曲です。フル・オーケストラによる曲で、映画音楽のようでもあります。アレンジはデヴィッド・スピノザ自身です、彼のオーケストレーションに注目です。演奏ではスピノザはガット・ギターを弾いています。4曲目 「THE BALLERINA  ザ・バレリーナ」は、スピノザのオリジナルでニューヨーク・シティ・バレのリリー・サミュエルズとダニー・ハザウェイにインスパイアされて作った曲だということです。ヴォーカルはデヴィッド・スピノザによるもので、なかなかのものです。ウォーレン・バーンハートのピアノもロマンティックで良いです。5曲目「EDGE OF THE SWORD エッジ・オブ・ザ・スウォード」はスピノザとマイク・マイニエリの共作です。スピード感あふれる曲です。スピノザの早引きも快調に飛ばします。最後のほうのアンソニー・ジャクソンとの掛け合いも決まっています。6曲目「COUNTRY BUMPKIN カントリー・バンプキン」はその題名のとおりカントリータッチの曲で、スピノザとマイニエリの共作です。7曲目 「DOESN'T SHE KNOW BY NOW ダズント・シー・ノウ・バイ・ナウ」はスピノザ作のボサノバタッチの曲です。スピノザのアコースティック・ギターによるボサノバ・プレイに注目。そして、マイケル・ブレッカーのソロは素晴らしいです。バック・ヴォーカルではルーサー・ヴァンドロスがフューチャーされています。8曲目「AIRBORNE エアボーン」はスピノザ作のファンキー・チューンです。ホーン・セクションのアンサンブルとの掛け合いもいいですね。中盤ではマイク・マイニエリのヴァイブ・ソロもフューチャーされています。さすがツボを得た演奏です。ロブ・マウンジーのピアノもファンキーでよい感じです。ラスト9曲目「HIGH BUTTON SHOES ハイ・ボタン・シューズ」はスピノザの作によるスロー・ブルース曲です。ちょっとコミカルな曲です。スピノザのギターと、マイニエリのシロフォンの掛け合いも面白いです、そしてラストのほうではグレン・ミラーの「イン・ザ・ムード」のフレーズがちょこっと出てきます。こういったユーモアもあり楽しい曲です。それにしてもスピノザは一流のギタリストであり、作曲やアレンジも素晴らしく歌も歌えて、これまでに2枚しかアルバムを出していないなんて、ほんとにもったいないくらいですね。是非またアルバムを製作して欲しいですね。
ニックネーム かえるさん at 16:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | CD紹介

2012年01月29日

SWEET REVIVAL : RONNIE FOSTER

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★★★☆  スイート・リヴァイヴァル:ロニー・フォスター
(1972年)
 マルチ・キーボード・プレーヤー・ロニー・フォスターのブルー・ノート時代のアルバムです。ロニー・フォスターと言えば、多くのミュージシャンのキーボード・プレーヤー、あるいは音楽プロデューサーとして活躍しています。代表的な人を上げれば、ジョージ・ベンソンやスティービー・ワンダーに重要されてきています。そんな忙しいロニーですが、自身のアルバムもブルーノート、CBSあるいは日本のエレクトリック・バードから発表しており、CBS時代のものは数年前に再発されており、手に入れた方も多いと思います。ジョージ・ベンソンのグループでは、ミュージカル・ディレクターを務めておりホルヘ・ダルトとのツイン・キーボードは魅力的でした。決して派手ではないのですが、堅実でファンキーなプレーは多くのミュージシャンに認めていました。本作品はブルーノート2作目となるアルバムで、ファンキーなオルガン・プレイを聴かせています。本作はホレス・オットがアレンジを担当し、ホーン・セクションの入ったゴージャスな仕上がりとなっています。曲は全10曲で、この当時のヒット曲満載のポピュラーな作品となっています。どの曲もいつかどこかで聴いたことのある曲ばかりです。参加メンバーは、デヴィッド・スピノザ、ジョン・トロペア(g)、アーニー・ヘイズ(keyb)、ウィルバー・バスコムJr.(b)、バーナード・パーディー(ds)、ガーネット・ブラウン(tb)、セルダン・パウウェル(ts)他となっており、特にデヴィッド・スピノザ、ジョン・トロペアの二人のギタリストの参加と、バーナード・パーディーがドラムを叩いていることが注目です。タイトルの1曲目はジョー・サンプルの曲「SWEET REVIVAL(スイート・リヴァイヴァル) 」です。この曲はクルセイダースのナンバーですね。ギターに乗って最初からロニーのオルガンが飛ばします。途中からのホーン・セクションのソロもノリノリです。2曲目「LISA’S LOVE(リサズ・ラヴ)」はロニーの作になるミディアム・ナンバーです。ストリングスに乗ってロニーのソロが聴けます。3曲目は、お馴染みフィラデルフィア・ソウルの人気曲オージェイズの「BACK STABBERS(バック・スタバーズ)」です。コーラスも加わりファンキーに聴かせてくれます。4曲目はビリー・ポールの曲「ME AND MRS. JONES(ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ)」です。オリジナルと比べても決してひけを取りません。5曲目「ALONE AGAIN(NATURALLY)(アローン・アゲイン)」はギルバート・オサリバンのヒット曲です。この曲も多くのカバーを生みました。6曲目「WHERE IS THA LOVE?(ホエア・イズ・ザ・ラヴ?) 」はラルフ・マクドナルドとウィリアム・ソルターの作で、ロバータ・フラックとダニー・ハサウェイのデュエットで知られる曲です。コーラスとストリングの加わったゴージャスな作りです。7曲目「SOME NECK(サム・ネック)」もロニーの作によるファンキーな作品です。8曲目「IT’S JUST GOTTA BE THAT WAY(イッツ・ジャスト・ゴッタ・ビー・ザット・ウェイ)」はウェイン・ヘンダーソンの作によるクルセイダースのナンバーです。9曲目「SUPERWOMAN(スーパーウーマン)」は言わずと知れた、スティービー・ワンダーの名曲です。10曲目「INOT(アイノット)」もロニーの作です。カバーとオリジナルとがバランスよく並べられており、またオリジナルの出来もカバーにひけを取りません。当時まだ22歳の若いフォスターの才能を発揮した作品です。
ニックネーム かえるさん at 18:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | CD紹介

2012年01月22日

SAY IT WITH SILENCE : HUBERT LAWS

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★★★★  サイレンス:ヒューバート・ロウズ
(1978年)
 私の好きなジャズ・フルート奏者と言えば、まずヒューバート・ロウズが第1番に挙がられます。ヒューバートは70年代前半はCTIで活躍していました。CTIと言えばクラシックのジャズ・フュージョンのアレンジが多く取り上げられていましたが、彼の出世作として挙げられる「春の祭典」もそんな一枚です。ボブ・ジェームスのセカンド・アルバムの中の1曲「ファランドール」でのフルート・ソロも印象的でした。ヒューバートは正式にクラシックを勉強しており、実際にニューヨーク・フィルハーモニックのソリストとしても活躍していました。76年にはCBSに移籍しボブ・ジェームスのプロデュースにより「ロメオとジュリエット」を発表しましたが、その中の曲でも表題曲「ロメオとジュリエット(チャイコフスキー)」や「フォーレ(ラベル)」といったクラシック曲を演奏しています。そしてCBS第2弾となる本作「SAY IT WITH SILENCE(サイレンス)」ではヒューバートと弟のロニーがプロデュースを行い、曲もオリジナルとカバーをはじめコンテンポラリな曲ばかりで、クラシックからの曲は取り上げていません。逆に言えばCBS第1作目はCTIからの延長線上にあり、今回のアルバムが正にヒューバートの新しい挑戦と言えるのではないでしょうか。このアルバムにはロニーの他に、ヴォーカルで、エロイーズ、デブラ、ジョニーとロウズ一家がファミリー総動員で参加しています。またキーボードではジョー・サンプル、ドラムにスティックス・フーパー、ベースがロバート・“ポップス”・ポップウェルと当時のクルセイダースのメンバーが参加しています。これは50年代にヒューバートがクルセイダースの前身となるグループに参加していたことが縁であります。他の参加ミュージシャンは、バーナビー・フィンチ(keyb)、ハイラム・ブロック、バリー・フィナティ、パトリック・ケリー(g)、ヴィクター・フェルドマン(perc)他です。曲は全5曲です。1曲目「THE BARON(バロン)」はギタリスト・パトリック・ケリーの曲です。ちょっとクラシカルなイントロからスタートし、一転ミディアム・テンポとなりヒューバートの躍動的なソロがヒューチャーされます。続くギター・ソロは作曲者パトリック・ケリーです。2曲目「FALSE FACE(微笑みの影に)」はヒューバートのオリジナルです。ジョー・サンプルのエレピ、ロバート・ポップウェルのベースのバッキングに乗って、妹デブラのソウルフルなヴォーカルが聴けます。続くヒューバートのフルート・ソロも格好良く決まっています。3曲目「LOVE GETS BETTER(ラブ・ゲッツ・ベター)」はロニー・ロウズの曲です。ロニーのサックス、エロイーズとデブラのヴォーカルをヒューチャーしています。ヒュバートのアルト・フルート・ソロが印象的です。4曲目「IT HAPPENS EVERY DAY(イット・ハプンズ・エブリデイ)」はジョー・サンプルのオリジナルです。サンプルのエレピ、ヒューバートのフルートによるクラシカルで静かなイントロからスタートします。この曲はクルセイダースのアルバムでも演奏していますので、クルセイダースのファンにはお馴染みの曲ですね。5曲目「SAY IT WITH SILENCE(サイレンス)」はヒューバートのオリジナルです。クラシックのシンフォニックな感じでスタートする曲です。ここでは弟ジョニーのヴォーカルがヒューチャーされます。ヒューバートのアルト・フルート・ソロに続き、ロニーのテナー・サックス・ソロも聴き所です。こらまでに比べよりポップとなった本作品はヒューバート・ロウズの新しい出発とも言えるアルバムでした。
ニックネーム かえるさん at 17:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | CD紹介

2012年01月18日

おでん

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 先日久しぶりにおでんを作りました。まあ我ながらうまくできたと思います。出汁はかつお節とこんぶです。化学調味料はいっさい使っていません。おでん種は、築地つく権のおでんセットと、日本橋神茂のはんぺん、だいこん、それにゆで卵です。残ったら翌日に食べようと思っていましたが、夫婦2人でぺろっと食べてしまいました。おでんを作っているときは、好きな音楽をかけながらでしたが、そこでふと思ったのはおでんに合う音楽って何だろう。やっぱりJAZZかな?まあ好きな音楽なら何でもいいか。そう言えばよくJAZZの流れる蕎麦屋とか、JAZZの聴けるラーメン屋とかありますね。会社の近くにもJAZZの聴けるカレー屋さんがあります。やっぱり食べ物屋にはJAZZなのかな?別に、ヘビメタだって演歌だって好きならいいのではないか。しかし、ハードロックの聴ける蕎麦屋ってどんな蕎麦屋?演歌だと場末の居酒屋っぽいかな。ある観光地でJAZZの流れる蕎麦屋に入りました。店は新しくおしゃれでしたが、残念ながら肝心の蕎麦はあまり美味くなかったです。やはり基本は味ですね。美味くて、清潔で、サービス良くて、その上でJAZZが聴けて。大切なのは基本でした。今度はカレーでも作ろうかな。
ニックネーム かえるさん at 12:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | ひとり言

2012年01月10日

MR.335 LIVE IN JAPAN : LARRY CARLTON

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★★★★  MR.335ライブ・イン・ジャパン:ラリー・カールトン
(1979年)
 ラリー・カールトンの1978年、日本の芝郵便貯金ホールで録音されたライブ・アルバムです。このアルバムは長らく入手が出来ずファン待望の作品でしたが、2007年にやっと再発されました。その後また廃盤となりアマゾンなどで高値取引されているみたいです。私もなかなかCDで手に入れることが出来ませんでしたが、都内の大手CDショップで在庫を見つけ即買いでした。発売後4年くらいですので、今でも在庫しているショップもあります。自分の足で色々探してみると、結構手に入れることができると思います。さてこの78年というと、同じく郵便貯金ホールにて、あの伝説の“STUFF”のライブが行われ、「LIVE STUFF」として発売されました。(ちなみにSTUFFのこのライブ・アルバムも現在廃盤状態ですが、3月21日再発予定です。)ラリー・カールトンは多くのライブ盤を製作していますが、今回紹介するアルバムがファースト・ライブ・アルバムであり、またこれが日本で行われたライブというのは嬉しいことです。さて前置きが長くなりましたが、今回紹介のライブのメンバーはグレッグ・マティソン(keyb)、ニール・スチューベンハウス(b)、ジョン・フェローラ(ds)、ポリーニョ・ダ・コスタ(perc)です。収録曲は全7曲ですが、CD化にあたってボーナス・トラックがないのはちょっと残念ですね。1曲目「I’m a Fool(アイム・ア・フール)」ではいきなりラリーのちょっといけていないヴォーカルが聴けます。ラリーはお世辞にもあまり上手くありませんが、この当時はよく歌っていました。2曲目「Mellow Out(メロウ・アウト)」は、クルセイダースの「チェイン・リアクション」に収録されていたファンキーな曲です。ノリノリで演奏していますね。3曲目「Tight Squeeze(タイト・スクイーズ)」はラリー・カールトンのオリジナルでロック調の曲です。4曲目「I’m Home(アイム・ホーム)」はグレッグ・マティソンのオリジナルでバラッド・ナンバーです。所々で聴けるマティソンのエレピが素晴らしいですね。5曲目「Rio Samba(リオのサンバ)」から「夜の彷徨」に収録されていた曲が続きます。エレピのイントロに続き、ラリーがギターでテーマを弾き始め、どんどんと盛り上がっていきます。ライブ向きの曲ですね。6曲目「(It Was)Only Yesterday(昨日の夢)」はマティソンのエレピとラリーのギターによるデュオで、いわゆる“泣きのギター”を聴かせてくれます。7曲目「Point It Up(ポイント・イット・アップ)」はコンサートでもラストに演奏された曲です。観客の熱狂ぶりが伝わってくる熱い演奏が聴けます。この当時の日本ではこういった海外ミュージシャンの来日ライブが沢山行われており、多くが伝説のライブとして語りつがれまたライブ・アルバムとして製作されました。このアルバムもぜひフル・バージョンで聴いてみたいですね。
ニックネーム かえるさん at 20:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | CD紹介

2011年12月30日

SKY ISLANDS : CALDERA

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★★★★  スカイ・アイランド:カルデラ
(1977年)
 今年最後のレビューとなりました。今年も震災や大型台風など本当に大変な年でしたが、無事年末を迎えることができました。拙い文章ですが私の「かえるの音楽堂」を訪問してくださった皆様には大変感謝しております。皆様も風邪などお引きになりませんように、良い年をお迎えください。CDは権利の関係や、レコード会社の都合など色々とあり多くのアルバムがリイッシューされないでいます。そんな中、今年はリー・リトナーのダイレクト・カッティング・シリーズをはじめ、ラムゼイ・ルイスの70年代ファンキー作品がリイッシューされました。年末にはJAZZ名盤999シリーズが一挙に発売され、これまで手に入らなかったアルバムを買うことができました。ファンにとっては嬉しいことでした。私も大人買いでいっぱい購入しました。来年1月にもユニバーサルの1,100円シリーズで一挙にリイッシューされます。中にはずっとCD化されていなかったアルバムもあります。今から楽しみにしています。さて今回紹介しますアルバムはJAZZ名盤999シリーズFORECASTシリーズ20タイトルの中の一枚で、エドゥアルド・デル・バリオ率いるラテン・フュージョン・バンド「CALDERA(カルデラ)」のセカンド・アルバム「SKY ISLANDS(スカイ・アイランド)」です。カルデラは1975年に結成され全4枚のアルバムをリリースしました。日本では当時このセカンド・アルバムが最初にリリースされたと記憶しています。実際4枚のアルバムの中では、このアルバムが完成度とも一番であると思います。このアルバムで注目はアルバムのプロデュースが、エドゥアルド・デル・バリオとジョージ・ストランツ、に加えアース・ウィンド&ファイアーのキーボード奏者ラリー・ダンであることです。またゲストでラリー・ダンの他にヴォーカルでダイアン・リーブスが参加しています。ラリー・ダンは全9曲中2曲を提供しています。エドゥアルド・デル・バリオは、アースの1977年の大ヒット・アルバム「ALL‘N ALL(太陽神)」で、「宇宙のファンタジー」を共作しており当時アースとの交流が深かったようです。アースのこの当時のアルバム・イラストの作者は日本人イラストレータ長岡秀星氏でしたが、この「SKY ISLANDS(スカイ・アイランド)」のジャケット・イラストも長岡秀星氏の作品です。メンバーはスティーヴ・タヴァローニ(fl,al-fl,ss as,ts)、ジョージ・ストランツ(el-g,g)、マイク・“バイアーノ”・アズヴェンド(cga & perc)、カルロス・ヴェガ(ds)、ディーン・コルテス(b)、ヘクター・アンドレイド(timbales,cga,perc)、エドゥアルド・デル・バリオ(el-b)、ゲスト・ミュージシャンで、ダイアン・リーヴス(vo)、ラリー・ダン(syn) 他です。1曲目のアルバム・タイトル曲はラリー・ダン作です。この曲にはヴォーカルでダイアン・リーブスが参加していますが、彼女の1987年のアルバム「ダイアン・リーブス」にも収録されています。またラムゼイ・ルイスの1993年のアルバム「SKY ISLANDS(スカイ・アイランズ)」にも収録されています。歯切れの良いサウンドとデル・バリオのシンセ、ダイアン・リーブスのヴォーカルが絡んで、独特のサウンドが展開します。ラムゼイの演奏と聴き比べてみても面白いですね。2曲目「ANCIENT SOURCE(アンシェント・ソース)」もダイアン・リーブスがヴォーカルで参加しています。幻想的なイントロからダイアンのヴォーカル、ストリングスが加わり、途中で聴けるラリー・ダンのシンセ・ソロも聴き所です。3曲目「IT USED TO BE(追想)」はエドゥアルド・デル・バリオによるピアノとシンセの小品です。4曲目「PEGASUS(ペガサス)」はサンバのビートに乗って演奏されます。ジョージ・ストランツのアコースティック・ギター・ソロ、エドゥアルド・デル・バリオのピアノ・ソロが聴けます。5曲目「CARNAVALITO(祝祭)」も民族色の豊かな曲です。フォルクローレ風のイントロから始まります。段々と盛りあがっていきますが、後半の“ヘイ!!”という掛け声(?)が印象的です。(30年以上経った今でも、この曲は覚えていましたから。)6曲目「SERAPHIM(ANGEL)(セラフィム)」はストリングスから始まる曲で、途中スティーヴ・タヴァローニのフルート&サックス・ソロと、ジョージ・ストランツのギター・ソロをフューチャーしています。7曲目「INDIGO FIRE(インディゴ・ファイア)」はストランツのギターによる小品です。8曲目「TRISTE(哀しみ)」はストリングスとホーン・セクションが加わった、バラード曲です。後半のタヴァローニのサックス・ソロも聴き所です。9曲目「PESCADOR(FISHERMAN)(ペスカドール))」はカーニバルの躍動を表現した小品です。民族色豊かな独特の音楽感を持ったバンドでした。聴いたことのない方は是非コレクションに加えてみてはいかかでしょうか。
ニックネーム かえるさん at 17:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | CD紹介

2011年12月18日

ヒューバート・ロウズのCBS時代の名盤「FAMILY」がリイッシュー!!

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 JAZZ、フュージョンのトップ・フルート奏者ヒューバート・ロウズの、CBS時代の代表作のひとつ「FAMILY」がついにリイッシューされることになりました。このアルバムは、これまではヒューバート・ロウズのオフィシャル・サイトやライヴ会場でのみリイッシュー・販売されてはいました。しかし一般のCDショップでは発売されておらず、なかなか入手できませんでした。そしてついに、復刻専門レーベル「WOUNDED BIRD」よりリイシューされることが決定しました。 「WOUNDED BIRD」からは、これまでもSTUFFの「LIVE STUFF」やラムゼイ・ルイスのアルバムなど、国内盤が廃盤状態で入手困難であった人気アルバムがリイッシューされています。このレーベルはアナログ音源からの復刻をうたっており、ボーナス・トラックはありませんが、それよりCDとして聴けるのはファンにとって嬉しいことです。ヒューバート・ロウズのCBS時代のアルバムと言えば、2008年にSONYよりリイッシューされた「SAY IT WITH SILENCE」だけです。本作はなぜかずっとリイッシューされませんでした。国内盤ではありませんが、まあCD化されることが一番です。このチャンスを逃すとまたいつ発売されるか分かりません。さて肝心の中身ですが、本作のハイライトと言えば4曲目に収録の、実妹デブラ・ロウズの歌唱によるフリー・ソウル・クラシックスとして名高いアルバム・タイトル曲「FAMILY」です。他にも1曲目の「 RAVEL’S BOLERO」はラベルの名曲のアレンジです。ヒューバート・ロウズはCTI時代には多くのクラッシックの曲を取り上げていました。また、参加メンバーはチック・コリア、ボビー・ライル、デビッド・T・ウォーカー、レオン・ヌドゥーク・チャンクラー他、豪華メンバーです。ヒューバートのファンはもちろん、フュージョン・ファンは絶対ゲットしないと後悔ですね。(発売予定日:2012年02月28日)
ニックネーム かえるさん at 19:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ひとり言